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男の縁―乙川優三郎自撰短篇集 武家篇 (乙川優三郎自撰短篇集 (武家篇))
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 128121 位
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作者の10年を思う
人の感じ方は様々だと思った。なぜ今自撰集か。ひとつひとつの作品に作者の努力と精進が現れている。一区切りの後、新たな挑戦が始まるのを期待したい。
練り込まれ、洗練された文章。主人公達の気持ちがじっくりと描かれ、決して多作ではない作者の作品への誠実さが改めて感じられる。何年後に読んでも、きっと新たな発見を与えてくれると思う。
特に「悪名」が気に入った。からりと明るいなかにしみじみと情感漂う風景。今こういう武家物をきちんと書いてくれる作家は意外に少ない。
何故?
乙川のファンで、出る本は必ず買って読んでいる。次の作品を読めるのが楽しみで、いつも待ち続けている。なのに、自選短編集?単行本未収録作品が二編?その二編を読みたいと思う読者は、これを買わなくてはならない?そうしてこの本を買わせる?
デビュー十年の記念というが、選集を出すには早過ぎるのではないか。
彼の選集を買おうと思う者なら、既に収録の作品の多くを読んでいるだろう。彼の本は、まだそれほど多くは出ていないのだから。
商売気がちらついて、読者を大事にしていない。そう思う。
彼の新しい本が出た、と喜んだ私は、少なくとも、いろいろな意味で、出版社にも作者にもがっかりした。
彼の短編は、どれもとても良い。深い味わいに満ちている。だから、一冊読んだらきっと他のものを更に読みたくなります。だから、買うなら他の本がいいです。どれを読んでも、「あ、これは読んだことがある。」という作品が混じっていては、ちょっと悲しくなりますから。
講談社
時雨の岡―乙川優三郎自撰短篇集 市井篇 (乙川優三郎自撰短篇集 (市井篇)) 露の玉垣 芥火 椿山 (文春文庫) 武家用心集 (集英社文庫)
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